「天職を見つけなさい」
僕が社会人1年目の時に通っていた起業塾で聞いた言葉です。
湯呑みには湯呑みの役割があり、茶碗には茶碗の役割がある。
だから湯呑みが茶碗になろうとしてもなれない。それは人だって同じ。
その人に与えられた使命や宿命を全うできる仕事、それが天職だ。
これを聞いた僕は過去の自分の経験や好きなことから天職が何を考えました。
実際は考えたというより天職探しをしていました。
天職なのだから嫌なことはしたくない
社会人1年目でまだ若かったのもあり、まずこう思いました。
100%楽しいと思える仕事こそ天職!それを見つけないと幸せになれない。
これが誤った考えだと気づくのは先の話になります。。。
100%楽しいと感じる仕事などこの世にありません。
それこそ自分の夢を叶えたプロ野球選手のような仕事でも絶対に辛い、苦しいと思う瞬間があるはずです!
小さい頃からの夢を叶えたような方でも、その中で苦労したり悩んだりします。
だから「天職=楽しいだけの仕事」ではないのです。
自分でこれを書いていて「当たり前のことだよな。。。」
と今は感じるのですが、当時会っていた方がとにかく楽しそうに仕事をする方ばかりで、輝いて見えて
「この方々は楽しいと感じることしか仕事としてしていないんだ」
と感じたのです。
でも実際は違いました。
楽しいのは一部で、地道にコツコツ積み上げていくような仕事もしていますし、見えないところで地道な仕事もしている、それに気づいたのです。
では、天職って何なのでしょうか???
人より少し得意なものの組み合わせ=天職
「自分の得意分野の組み合わせで唯一無二の価値をつくる」
これが天職になります。
あるに越したことはありませんが、ずば抜けた能力や才能が大切ではないのです。
また、それが自分の本当にやりたかった仕事でないとしてもそれをやって幸せになるべきだと思います!
例をあげると、東進ハイスクールの有名講師「林修さん」は起業したもの事業に失敗、株の取引やギャンブル等で借金を1800万円作ってしまったという話があります。
借金の返済のために金策が必要で始めた塾講師のアルバイトを始め、そこで評価され予備校講師となり、今に至る地位を築き上げていきました。
予備校講師になりたくてなった方では無いと思います。
しかし、今の林修さんは幸せに過ごしていると思います。
元々やりたくない仕事だったので、塾講師を始めた時の感情としては
・やりたくない仕事だな。。。
・嫌だな。。。
だったかもしれません。しかし、自分の持っている能力を生かしてお金を稼ぎ、周りの方々に認めてもらえるようになる!
これは最高の感覚です。
マズローの欲求5段階説でも自己実現の欲求より社会的欲求や承認欲求が前の階層にあるので、「自分がやりたいことを仕事にする」というのは結果的にそうなった、程度で良いのです。
社会的に認められるくらいの結果を残すようになれば、元々は好きでなかった仕事だとしても好きになっています。自分の人生を変えるような仕事で、人の人生を変えることができるかもしれない仕事だとプライドを持つようにもなります。
それって凄く幸せな状態だと思うのです!
だから、まず始めるべきことは
・今の自分にできることを極める
・それが思いつかないのなら、憧れる方の近くで仕事をして考え方を学ぶ
これだと思います。
そうすれば
1つ極めて、次に自分の過去の経験と照らし合わせてどういう組み合わせだと自分だけの唯一無二の価値となるのかを考える
この次のフェーズに進み、自分の天職と言えるような仕事ができるようになります!
最初は楽しいことよりも辛いことやうまくいかないこと、つまらなく感じる瞬間が多いかもしれませんが、それを超えた先に楽しさがあります!
そこまでは諦めずに進むべきだ、とぼくは思っています。